Memories Off 6 T-wave のレビュー

　良い子しか出てこない。ゆえに今回、「あの人は〇〇君と合わないよ！」的な毒を吐く適役がいない。 　貧乏くじを引かされたのは智紗。大丈夫、誰も君がそんな事を口に出す子だなんて思ってないから…… 　りりすと智紗のトライアングルは平和的……というより主人公の方が[sopiler]りりすと智紗というバカップルの玩具[/spoiler]です、本当にありがとうございます。 　『親友』という名の[sopiler]秘密警察[/spoiler]には少しばかり身の危険を感じるものの、魂のHPの限界まで削られることに喜びを感じるよう改造済みの業深なファンには物足りないかもしれない。 　クロエ先輩は……誠に残念なことです。主役を食うわけにもいかないので、仕方ないですかね。後日、瓜二つの子がガッツリ魂削りにいらっしゃいますから、トントンでしょうか。 　システム的には、今回ショーットカットが10個しか存在しない。 　ルート頭8つと、トライアングルの中途2つで、[b]エンディング直前は無し[/b]。 　したがって、後日じっくり穴が開くまで鑑賞するためには、セーブデータ作成上で準備が必要になる。 　さて、せっかくイイハナシダナー(´；ω；｀)で終わっても、ヒストリア最後の作品は…… 　まったく、酷いシリーズです～（褒め言葉）

箱崎ちゃんが好みだったため、プレイ！ 箱崎ルート個人的にはめっちゃ良かった！ おおよそのプレイ時間：35時間

[quote]・2008年に発売されたメモオフシリーズの6作目、フルHD対応 ・キャッチコピーは『かけがえのない想い……すぐそばに』 ・5pb.名義の初のメモオフシリーズ、コンセプトは「原点回帰」[/quote] “メモリーズオフ”シリーズの６作目。メモオフ初代の舞台であった澄空学園に舞台を戻し、KIDから5pb.名義で再出発したメモオフ本編。原点回帰をコンセプトとし、旧作の繋がりは減らされ、後味の悪いBAD展開…所謂、メモオフ暗黒面も抑えられた新規にも優しい作りとなっているメモオフ。 パッケージヒロインことメインヒロイン2名のうち、一方は[b]「ツンデレ暴力幼馴染」で従来の甘々だったメモオフ幼馴染キャラとは違った属性持ち[/b]。“ヘアバンド・担当声優・2008年”と当時の人気ヒロイン像が反映されているような気がしないでもない。ただ、steam登場時の2024年ではかなり希少種であり、[b]”主人公をサンドバックにする愛情表現は好みが分かれる”[/b]ところ。対となるヒロインは「主人公に対して優しい奥ゆかしい美少女」で、彼女の告白を契機に学園生活の中で他ヒロインも含めて、親交を深めていくという（まさかの）[b]”スタンダードなギャルゲー”[/b]である。 今までのメモオフは高校生なのに「夏休み中で夏期講習の描写だけ」「卒業前の自由登校期間」等、一般的な学園モノとは少しかけ離れていたが、メモオフ初代に立ち返ったのか、本作はかなり学校行事に関する描写が多い…というかシリーズで最も学園生活を満喫している感があると思う。 残念ながら、本作はPS3・PSPで発売された「メモリーズオフ6 Complete」とは違い、後日談を描いた「メモリーズオフ6 Next Relation」は同梱されていない。そのため、恋人として結ばれたヒロインとのイチャラブシーンは少なめなのだが、シリーズ屈指の綺麗なメモオフとして可愛いと思えるヒロインの仕草や愛情表現はたっぷりと詰まっている。 全体として[b]”明るい雰囲気で包まれた万人受けのギャルゲー”[/b]だが、メモオフらしい[b]”修羅場とか後味の悪いBADENDを見たい人は満足できない”[/b]かもしれない。プロローグやアフターといった本編前後の話も同梱されていないため、過去作に比べるとボリュームも少なめだが、定価2,200円でフルボイスという事を考えれば特に気にならない。肩の力を抜いて楽しめるメモオフということでおすすめ。 [h3]個人的おすすめ攻略順[/h3] [spoiler] 澪音→結乃→クロエ→りりす→智紗 りりすと智紗はお好みで決めてもいいが、智紗が最後の方が物語の流れは良い気がする。Afterがないので、好きなキャラを最後に持ってくるのも◎[/spoiler]