SEKISAI puzzle action のレビュー

＊一言レビュー＊ 動物の顔グラが魅力 全コンプリートまでのプレイ時間５～６時間前後 気楽にゲームを楽しみたいなら○ 高難度のゲームを求めているなら× 定価では割高感もあるがセール価格ならオススメ！ ＊長文レビュー＊ タイトル通りパズルとアクションを融合させたパズルアクション。まず目を引くのは動物の顔グラであろう。デフォルメされた主人公のサイに対して道中の動物はやけにリアル。ドットで細かく表現されたその顔グラフィックは職人技だ。メニュー画面で少し放置するとサイ親子の会話が始まるが、絵柄のギャップはシュールである。 物語は平穏だった島に突如、謎の「ハコ」と「タコ」が出現したことから始まる。動物たちの平穏を取り戻すために一匹のサイが旅に出かけるのだ。当然道中の動物のセリフは不安や悲壮感にあふれたものであると思うだろう。ところがどうして、動物たちは変わらず気ままに暮らしている。カワウソはボール遊びに興じ、カメは（強制的に）レースに誘ってくる。むしろ一番危険な目にあっているのは主人公のサイである始末だ。常に火の粉をかぶるのは主人公の宿命、それはこの世界でも変わらない。 レトロ風だがセーブシステムはオートセーブ方式と現代ゲームの仕様を採用している。プレイに必要な操作は最初のステージで説明され、複雑な操作も不要だ。ゲームは全６３エリア＋１（ラスボス）で構成され、１つのエリアに３つ存在する「ほし」を回収してゴールの鳥居を目指す。さらに、やりこみ要素として３０個のクリスタルを集め、体力満タンでゴールするとコンプリート達成となる。パズル要素となるハコの色は緑水赤黄の４種類あり、縦か横に３つ連なると消滅する。緑と水色は持ち上げてジャンプすることができるが赤は持ち上げるとジャンプができなくなる。黄色は唯一押して移動させることもできる。針山やレーザーといったダメージトラップはあるが即死トラップはなく、登場する雑魚敵は赤いタコのみ。主人公はタコを直接攻撃できないが、ハコに接触させることで倒せる。ハコをうまく使ってダメージを回避しながら進めることになる。ゲームの難易度は低く、１ステージが短い上に即リトライもできることから、後半のエリアでも何度かリプレイすることでコンプリート達成ができるだろう。またラスボスを含めて計４回ボスエリアが存在するが、こちらも難易度は低め。 残念なのは全エリアを完全コンプリートしても隠し要素などの変化がなかったことか。またクリスタルを集めることに、コンプリート達成以外の意義も欲しかった。おおよそ５～６時間ほどで完全クリアができてしまうため、定価では割高に感じるも、セール価格であればおすすめしたい良作である。