Magic Axolotl のレビュー

[b]先にぶっちゃけると、見た目に惹かれた人はこのレビュー読む暇があれば迷わず買っちゃった方がいいです(長いので…。)[/b] かわいらしいウーパールーパーの魔法使いを操作し、どんどん現れる敵の頭上の記号をマウスで描いて倒していくゲーム。 Googleが2016年のハロウィンにブラウザゲームとして公開した『[b]Magic Cat Academy[/b]』(2020年に続編も出てます)に強くインスパイアされた作品で、作者の方曰く「こういうゲームがもっと欲しくて作った」のだとか。 おおよそのゲーム性は元の作品を引き継いでおり、マウスのスワイプだけの簡単な操作で楽しめる敷居の低さと爽快感、しかしながらスコアを意識すると敵を倒す順番・タイミングが重要となる奥深さは健在。 1ステージのボリュームこそ増しているものの1回10~20分くらいの短時間で遊べるのも据え置きで、暇潰しにもピッタリ。 そしてインスパイア元から変化している点ももちろんあり、特に大きな変更・追加要素としては ・ビジュアル・ストーリーは完全に独自のもの ・敵の個性付け ・難易度選択が存在 ・(Steamなので当たり前ですが)実績がある の4つが挙げられるでしょう。 まるで絵本のような可愛らしいアートはたいへん素晴らしく、何度か挿入されるストーリー映像やキャラのアニメーションもとても凝ったものとなっています。詳細は伏せますが、『[b]Magic Cat Academy[/b]』へのリスペクトを感じる要素も…? 敵の種類もステージ毎にバリエーション豊かで、その行動もさまざま。それに伴い戦略性が増しており、特に後述のVery Hardノーダメージを目指す上では敵のパターンの研究が不可欠となりそうです。 インスパイア元にはなかった難易度選択は、EasyとVery Hardの2種類が存在。 Easyは体感あちらよりも簡単で、スナック感覚でのんびり遊べる難しさです。 一方、Very Hardは気を抜くとすぐ死ねるくらいシビア。特にノーダメージ実績を狙おうとすると[b]ただ漠然と記号を描くだけでは通用せず、敵の行動パターンを見極めるためのトライ&エラーが求められる[/b]ようになってくるので、やりこみ派も十分満足できるようになっているのではないでしょうか。 元の作品と異なり無料ではないものの、とてもファンシーで愛らしいイラストや良質なBGM、深まったゲーム性もあり、350円の価値は十分すぎるほどある小粒な良作に仕上がっています。 見た目に惹かれた人や、インスパイア元が楽しめた人はぜひ！ (ちなみに『Magic Cat Academy』2作は現在も遊べるので、初めて知った人はぜひ調べてみてください。今年のハロウィンに新作出たりしないかな…。)