They Came From the Sky 2 のレビュー

[h1]ブラックユーモアの皮を被った制作者の思想の押しつけが気持ち悪い[/h1] 侵略者となって人類をアブダクトしたり殺害しまくるゲーム。 でも犬猫を撃とうとするとペナルティを受ける（撃つと必ずジャムるので殺害不能）。 いや、どういう基準だよ。 殺したらNGなら出すな。 動物愛護思想をゲームに持ち込むな。 人間は殺してOKで動物はNGという歪さが気持ち悪い。 [h1]ゲームルール[/h1] モードは一つだけで侵略兵器の耐久力が限界になったらゲームオーバーとなる。 メイン攻撃は機銃。本体真下に人間がいる場合はアブダクト可能。また上キーで左右の足による踏み付け攻撃が可能。 アンロック要素としてまず「ELVISES」を3人アブダクトすることで永続アップグレードがアンロック。 「ELVISES」は「エルヴィス・プレスリーの格好をした人間」を示唆しているキャラクタで音符マークを出しているキャラだが微妙に分かりにくい。ついでにいうと別にプレスリーに似ていない。 永続アップグレードに必要な通貨はアブダクトした合計人数となっているので機銃での殺害というメインアクションを封印して遅い足で人間の真下に移動してちまちまアブダクトしなければならないのはゲームデザインとしてちぐはぐに感じた。スコアが表示されるのだから獲得通貨はスコア基準でいいのでは？ [h1]UI[/h1] 機銃を撃ち続けるとオーバーヒートするがゲージが画面左下でそっちに目をやっている暇はないのでわかりにくい。 自機の上にゲージ表示で良かったのでは？ 画面右上には耐久ゲージが表示されるが被弾ゲージが溜まっているのか限界が近いのかわかりにくい。 こちらも自機の上に表示させたうえでもっと視認性を向上させてくれ。 遊びにくいだけだわ。 [h1]プレイアビリティ[/h1] まずプレスリーを3体捕まえないとアップグレードすらできないのが不便。 次にアップグレードに必要な通貨が最低100ばかりで1回のプレイでは20人～40人ぐらいしかアブダクトできないので通貨の貯まりが悪く、初期状態での足踏みがかなり長くゲームとして単調。人間の種類によって通貨量を変化するといった違いもなく、攻撃をしてくる敵もしてこない敵も通貨「1」だ。 何度も繰り返しプレイして通貨を貯め、アップグレードを施して、また通貨を貯め、という繰り返しを意図しているのだろうが、バランスが悪すぎて貯めるのに手間がかかるだけで単調なプレイをただ強要されているだけのゲームデザインと化しており、アップグレードしても強くなったことが実感しにくい始末である。 攻撃も機銃がメインとなり、オーバーヒートを避けるために車両は踏み付け攻撃で倒したりとそれでうまいことやりくりするのは悪くないが、民兵が出てくるトラックのみなぜか踏み付けをしても破壊できないのが不条理すぎる。不具合じゃないの？合理性がないので意味が分からない。 端的に言うとゲーム制作側にゲーム作りのセンスがない。 [h1]まとめ[/h1] アップグレードはたくさんあるが、必要通貨が多い割には稼げる量が少ないのでバランスが悪い。 ゲームとしても同じことの繰り返しで死ぬまでの時間は多少前後してもやることは変わらないので退屈さが出てくる。もっと言うなら単純に完成度が低い。触っていて娯楽性が乏しく面白みに欠く。これで1300円とか笑えない冗談だ。500円で許容できる出来である。 あと制作者の思想をゲームに持ち込むのが不快。頼むから金を払ったユーザーに思想を押し付けるな。主張は現実で好きなだけしてくれ。娯楽に持ち込むな。 制作者は犬と猫が大好きなのかもしれないが遊ぶこちらとしては欠片ほどにも興味がないんだわ。興味あるのは対価に対して然るべき娯楽としての面白さだけだ。 そしてその面白さの出来も悪いので救いがたい産業廃棄物。それが本作だ。

ドットや音楽等のゲームデザインは素晴らしいが、ゲーム内容が圧倒的に不足しており、ゲームシステムがしっかりしているのに、ボリュームが足りないせいで、それらが機能していない。ステージが1個しかなく、ゲームクリアがないっぽいので、100～300円くらいの価値しかない。ゲームとして楽しめるのは最初の1～２時間。売上が見込めなさそうなので、早々に見切られてしまった印象。