Hot Lap League: Deluxe Edition のレビュー

価格からすると、ありえないほどよくできたレースゲーム。 ゲーム全体の雰囲気とかゲーム性は、TrackManiaシリーズに近いです。 レースは１人（１台）だけで走るタイムアタックで、モードはキャンペーンとデイリーチャレンジの２つ。走るのは自分だけですが、目標となるタイムで走ってくれるゴーストが出ます。 いずれのモードも、コースごとに目標タイム（金・銀・銅）と他のプレイヤーが叩き出したベストラップがあり、少なくとも銅のタイムを切ることを目指します。 キャンペーンモードには非常にたくさんのコースがあり、ストアページには150以上と出ていますが、最初はロックされていて遊べません。走ることができるコースでタイムアタックし、銅の目標タイム以上を出すと次のコースがアンロックされていく仕組みです。ちなみに銅のタイムはかなり緩く設定されており、そんなに頑張らなくてもクリア可能なので、コースのアンロック自体はそんなに難しくありません（最難度を含む全コースアンロックのためには、金までとっていかないといけませんが）。 デイリーチャレンジは、その日だけ走れるコース（難易度高め）で他のプレイヤーとタイムを競うモードです。 コースをクリアしたりレベルアップしたりするとゴールドが手に入り、このゴールドでマシンをカスタマイズできますが、いじれるのは見た目だけで、性能アップ等は一切ないようです。ですので、逆にいえば遊び始めたばかりのバニラの状態で、デイリーチャレンジでベストタイムを狙うことも十分に可能だということになります。 いずれにしても、ひたすらタイムアタックするだけのゲームで、ストーリーとか成長要素とかはまったくないので、そういう意味でとてもストイックなゲームだとも言えます。 次にマシンの操作感覚ですが、ドリフトが死ぬほど簡単にできるようになってます。 本当に簡単です。リッジレーサーを10倍くらい簡単にしたような感じです。 具体的にいうと、「ドリフトボタン」を１回ポンと押すと、そこから速度を下げることなく、急なカーブを自由自在に曲がることができるようになります。オーバーステアもアンダーステアも出ません。そして、車体をまっすぐの状態に戻せばドリフトが終了します。 道路の幅も十分広く、普通に走っていたら壁に当たることはあまりありません。逆にいうと、目標タイムも壁に一度も当たらないことを前提にしたタイムになっています（銅のタイムであれば１回くらいは当たっても大丈夫かも）。 カーブでドリフト中も常にトップスピードですので、ゲーム全体のスピード感はものすごいです。自動車でサーキットを走る形にはなっていますが、スピード感だけでいえばいわゆる近未来型宇宙レースの感覚にむしろ近いかも。（カメラも、魚眼に近い超広角レンズの画角になっていますのでなおさらです） 難しいのはジャンプで、ほぼすべてのジャンプセクションはトップスピードが出ていないと届かないようになっており、また少しでも車体の向きが正面でないとコースアウトするようにできています。 リッジレーサーっぽいレースゲームが好きだったり、TrackManiaを楽しんだりした経験のある方なら、遊んでみて損はないと思います。日本語化も全く問題ないレベル（そもそもあまり必要ないですが）。 https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=3342547683 ゲームの雰囲気がわかるように動画撮ってみました！