Forgotten Realms: The Archives - Collection Two のレビュー

30年以上前のDOS時代のゲームを地中から掘り起こして再整備したものと言ったところでしょうか。 ゲームの起動や設定はランチャー形式になっていて、タイトルごとに並べられる。このランチャーの仕様が素晴らしく、当時の小冊子などがpdf形式で付属し、それらをランチャーから閲覧することができる。 ただの寄せ集めじゃない！ ここからゲームを起動すると古いゲームのプレイを補助してくれるコンパニオンアプリが起動したり、当時のマニュアルプロテクトの文字入力を求められても、ここでもアプリを起動することで、求められる文字列は簡単表示。め、面倒くさい……と言うなかれ、できるだけ当時の雰囲気の再現度というやつです。 と、このランチャーの作り込み、完璧とまでは言えませんが、プロジェクト・エッなんちゃらも、もうちょっと見習うべきではないか？と思うのです、ええ。 プール・オブ・レイディアンスをプレイしてみたけれど、音楽もない、効果音もビープ音に近い非常にチープな作りではあるけれど、当時はこれでも想像力が大いに刺激されたものなのでしょうね。 このシリーズは日本ではファミコン、PC98で何作品か発売されましたが、98版はオリジナル版よりキレイ。さすが16ビット時代までは国産のPCが世界一ィだったと思われる。ああ。日本語版もここの仲間に入れてくださいよとマジに思います。 と、まあ、単純なゲーム性ではあるけれど、AD&Dのルールを知っていることが大前提。キャラクター作成の時点でAD&Dのルールを知っているかい？の壁が立ちはだかります。そこは今時はネットで攻略記事など参考にすれば問題ないです。しかし、ネットが普及していない当時は大変だったろうね。 ランチャーから展示品をニヤニヤ眺めるものと思えば、いきなり全部入りを買うこともなく、1つずつ買っていっても満たされるのではないでしょうか。うんうん。そうは言っても全部欲しいよね。