Advent Crossroad のレビュー

[h1] オーソドックスな3DダンジョンRPG [/h1] 化け物が出現するショッピングモールに閉じ込められた警備員が、客たちと協力して脱出を目指しつつ化け物発生の真相も暴く……というストーリー。キャラクリエイト要素は警備員の名前の入力だけですが、登場キャラクターたちはしっかり役割分担できていて、それぞれの特性を理解したうえで攻略するとだいたいサクッといけます。 [h2] 難易度について [/h2] オートマッピング、行動順の表示、いちど当てた攻撃に対する敵mobの耐性の表示、とひと通りの現代的なダンジョンクロウルに実装されている要素は揃っていて、カジュアル向けの印象を受けました。 ランダムエンカウントの雑魚mobとは別に強敵のF.O.E.も存在しますが、その階層に到達した時点の装備で攻略できるように作られているため、理不尽さは薄いです。アイテムの値段に対してドロップする通貨が多めなので、全滅寸前で倒したあとのリカバリも簡単にできます。 [h2] 気になったところ [/h2] (世界観として仕方ないとはいえ)拠点でも普通に敵とエンカウントしてしまうのですが、３人目がパーティに加入するまでは全体攻撃の手段がアイテムだけに限られており、そのせいで雑魚の処理がけっこう面倒くさく感じてしまいました。 また武器・防具・道具の購入場所が各テナントに散っていて、買い物に時間がかかります。 あとは個人的なプレイングの話になってしまいますが、エンカウント率が高いため普通に進行するだけで既存のパーティメンバーと、新規加入キャラとの戦力差がやや開きがちになってしまいました。 ランダムエンカウントを抑えるアイテムが序盤から用意されていたら嬉しかったな、と思います。 [h2] 魅力を感じたなら買い [/h2] 「スキャン」のコマンドで敵のスキルを覚えられたりと、独自性はしっかりあります。 テンポの悪さが多少気になりますが、全滅無しで進められる難易度でさっくり楽しみたいなら、買っても良いと思います。 ちなみにテキストは日本語に対応していませんが、[b] 戦闘中の掛け合いボイス [/b]と[b] 店の看板 [/b]だけは日本語です。こだわりが感じられて好きでした。