THE FANGS HUNTRESS のレビュー

美人デーモンハンターのねえちゃんとなり、いつものようにトランシルヴァニアで蘇った伯爵をぶちのめしに行くB級ゴシックホラーFPS。全10ステージ、所要時間3時間未満程度。 ストーリーはステージ開始時に英文テキストが1枚表示されるのみで、ムービーなどはない。 製作に使用されているのはEasy FPS Editorであり、基本的な操作性やゲームシステムは同エディタのデフォルト仕様と同じとなっている。 ストアページのスクリーンショットを観れば分かる通りロケーションおよび敵バリエーションには拘っており、10ステージそれぞれに新規敵が出てくるけっこう大盤振る舞いな仕様。武器も貧弱なクロスボウから銀弾リボルバー、AK47など揃っている。 反面、マップ構造はかなり前時代的な平面的構造。やることも3種の鍵集めなので、ちょっとリッチになったWolfenstein 3Dという感じでどのステージもあまり新鮮さはない。ジャンプやダッシュなどもできず移動速度も遅い為、もたもた歩いては目の前の敵を撃つだけのちょっと単調な展開が続く。 悪魔城のようなマップもあれば下水道や街といった現代的ロケーションもあり、ゾンビやスライムやミュータントや動く石像など出てくる敵もバラエティ豊か。 普段からだいぶ安いが、セール時には二桁円にまで値下げされるため、購入のハードルはだいぶ低い。 ショボさ漂うB級ホラーテイストのコンテンツが好きで、ゆったり展開のFPSでもいい人であれば選択肢としてアリかもしれない作品。