The Magic of Three のレビュー

３マッチパズルの要素を取り入れた、押すことは出来るが引くことは出来ない倉庫番ルールの、ゴールを目指してマップを進むタイプのパズルです。 面白いゲームですが、ひとつ致命的な欠点があります。 マッチに使うオブジェクトを所定の数だけ破壊すれば１００％のパーフェクトクリアというルールですが、すべてのオブジェクトを破壊しても１００％にならないときがある。 なぜそんなことが起きるかというと、破壊・創造・瞬間移動という３種類の魔法のうち創造の魔法は、他の種類の魔法を使えるようになる魔法石まで生成できる万能の便利なものなのですが、それをしてしまうと上記の破壊しないといけない所定の数に足りなくなってしまう。破壊しないといけないオブジェクトも創造の魔法で作れるから、別の用途に使うと個数が欠けるということ（正確には、魔法石はマッチのためのオブジェクトの効果も持っている） ここで問題なのは、元々の想定された解法で、創造の魔法は他の種類の魔法を使うために別の魔法石に変えるということが含まれている点。つまり想定より多くの魔法石の変更を行ったらアウト。だけどそんな元々の想定の数なんてこちらに分かるはずがないから、「よし、完璧にクリアしたぞ」と思ったら１００％にするための数が足りないということになる。 こうなったらいくら面白いゲームでも低評価にしたくなります。楽しさが吹き飛んでしまう。 さらに、レベルが進むと三種類の魔法石を後出ししてくるようになった。つまり、自分が考えた解法で破壊の魔法を多用していたら、後から瞬間移動の魔法石がたくさん出てきてダブついて、瞬間移動はできるのに破壊はできないということになる。そんなことになったら１００％クリアはまず不可能。 要は、元々の想定された解法の通りにやらないと完全クリアは難しいということになる。そうでなくても高難易度です。 ガチガチに縛られた理論パズルじゃないから、解き方が分かれるのはよくあること。 なら完璧を目指さなければいいという話ですが、このゲームは１００％クリアを狙わないと一気にものすごく難易度が下がります。ゴールするために取らないといけないアイテムはありますが、目的地があるタイプなのにワープできますから簡単にもなります。 優れたパズルだと思いますが、僕には合いませんでした。