California Games (C64/DOS/Atari/Lynx/NES/SMS/Genesis) のレビュー

[quote=]Steamキュレーターでも紹介 - [b][url=https://store.steampowered.com/curator/34218308-Game-19XX/]Game-19XX[/url][/b] スクショ・動画付レビュー - [b][url=https://note.com/spread_bomb/n/n6ba3e1b5b766]note[/url][/b][/quote] 1980～90年代に海外で発売されたスポーツゲーム。カリフォルニアを舞台に、夏をイメージするスポーツ6種目を体験する。日本では発売されなかったが、当時はゲーム機やパソコンなど10機種以上で発売された人気タイトル。 Steamでの配信開始は2020年、当初はMS-DOS版のみの収録だったが、2023年のアップデートにより6機種が追加される。ちなみに、ストアページに記載の「1988年6月1日」はMS-DOS版の発売日。 [h1]競技とゲームモード[/h1] MS-DOS版で説明すると、ゲームモードとして、 [list] [*][b]Compete in all events[/b]（全競技プレイ） [*][b]Compete in some events[/b]（選択した競技をプレイ） [*][b]Compete in one event[/b]（1競技のみプレイ） [*][b]Practice one event[/b]（1競技の練習モード） [/list] があり、プレイ時はチームを選択。ローカルによる複数プレイヤーで競技ごとの得点や総合成績などを競う。 その各モードでプレイできる競技は。 [list] [*][b]Half-pipe[/b]：円筒状のステージでスケートボードの技を競う [*][b]Roller skating[/b]：ローラースケートで直線コースの障害物を乗り越え駆け抜ける [*][b]Surfing[/b]：巨大な波の中でサーフィンの技を競う [*][b]BMX[/b]：自転車で障害物を乗り越えるオフロード競技 [*][b]Footbag[/b]：ボールを落とすことなく蹴り続けるリフティング競技 [*][b]Flying Disc[/b]：フリスビーを投げて相手にうまくキャッチさせる競技 [/list] これらの具体的な内容や操作方法などについて、Commodore 64版を解説したサイトがあるので、ご参照をお勧め。 [b][url=https://www.c64-wiki.com/wiki/California_Games]California Games - C64-Wiki[/url][/b] Half-pipeとSurfingは技、BMXとRoller skatingは障害物を避ける、Flying Discはフリスビーのスピードと角度、Footbagはただひたすら蹴り続けるなどそれぞれ特徴があるが、全て「レバーとボタンのタイミング」のゲームなので、繰り返しのプレイでタイミングを掴む、本当にスポーツのように練習を続けて強くなっていく。 [h1]対応機種とゲーム内容の違い[/h1] 現在は次の7機種がプレイ可能。 [list] [*]MS-DOS(1988年発売) [*]Commodore 64(1987年発売) [*]Atari 2600(1988年発売) [*]Atari Lynx(1989年発売) [*]Nintendo Entertainment System(1989年発売) [*]Sega Master System(1989年発売) [*]Sega Genesis/Mega Drive(1991年発売) [/list] これが機種ごとに、プレイできる競技やゲームモード、チーム選択の有無が全く異なる。どこから始めていいか迷うので、内容を表にまとめてみた。 [b]ゲームモードの有無（"OK"の項目があり）[/b] [table] [tr][th]Mode[/th][th]DOS[/th][th]C64[/th][th]A26[/th][th]LYX[/th][th]NES[/th][th]SMS[/th][th]SMD[/th][/tr] [tr][td]All events[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td][/td][td][/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][/tr] [tr][td]Some events[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td][/td][td][/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][/tr] [tr][td]One event[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td][/td][td]OK[/td][td]OK[/td][/tr] [tr][td]Practice[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td][/td][td][/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][/tr] [tr][td]Team Select[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td][/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td][/td][/tr] [tr][td]Players[/td][td]8[/td][td]8[/td][td]8[/td][td]1[/td][td]8[/td][td]8[/td][td]9[/td][/tr] [/table] "Players"は最大プレイ人数で、各競技ごとに交代でプレイする。中でATARI LYNXは「1人」となっているが、通信ケーブルでマルチプレイができたのかは情報が足りず不明。 Atari 2600のモードは"One event"のみとしたが"All events"としても遊べる。 [b]競技の有無（"OK"の項目があり）[/b] [table] [tr][th]Events[/th][th]DOS[/th][th]C64[/th][th]A26[/th][th]LYX[/th][th]NES[/th][th]SMS[/th][th]SMD[/th][/tr] [tr][td]Half-pipe[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][/tr] [tr][td]Surfing[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][/tr] [tr][td]BMX[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][/tr] [tr][td]Footbag[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][/tr] [tr][td]Roller skating[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td][/td][td][/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][/tr] [tr][td]Flying Disc[/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td][/td][td][/td][td]OK[/td][td]OK[/td][td][/td][/tr] [/table] DOS:MS-DOS C64:Commodore 64 A26:Atari 2600 LYX:Atari Lynx NES:Nintendo Entertainment System SMS:Sega Master System SMD:Sega Genesis/Mega Drive 全ての項目が存在するのはMS-DOS、Commodore 64、Sega Master Systemだが、操作など遊びやすさを選ぶならNES、Mega Driveがお勧め。 [h1]7ゲーム分楽しめるソフト[/h1] これらの機種をプレイしてみると、機種ごとに映像や音楽だけでなく、競技ごとのタイミングや操作方法まで全く異なるので、1機種の競技で高得点を出したかと思えば別機種で1回もクリアできないことも多い。 それだけでなく、Atari 2600はハード的な制約が大きいため、メニュー項目がなく映像の切替で競技を選ぶ。それがメニューでもあり、他機種での"All events"と"One event"双方を実現するという独自の工夫が見られる。 言わば7機種全てが全く別ゲーム、[b]7ゲーム分楽しめる[/b]といってもいいかもしれない。そんな各機種の特徴をこの1本で見る、過去の歴史を一度に味わえる1本として楽しめる。