Isles of Yore のレビュー

美しく再現された古代の島で恐竜となって生き抜く三人称視点オープンワールド ……ん？ どこかで同じことを書いたような…… 恐竜ゲームは好きですか？ うん、「また」なんだ。新しい恐竜ゲームができたんだ。 このレビューはサービスだから、まず読んで落ち着いて欲しい。 2020年夏に静かに開発がアナウンスされていたこのゲーム、当時は一部界隈で、ある公式スクショが話題になっていました。 「ディプロカウルス……出るの！？」 （※人気のある古代両生類です。ほら、見たことあるでしょドラパルト！ ……のモチーフになった生物です） さて、このゲーム、恐竜ゲームを知っている人向けにざっくり言うと「Saurianをオンラインマルチ化してThe IsleのUIに載せた」感じのゲームですね。 既に定番となった、三人称視点の生物サバイバル、水と食料を獲得し、他のプレイヤーやAI生物（NPC）と争い、生き抜くのが目的のゲームです。どこかで見たような要素で構成されており、良く言えば馴染みやすい、悪く言えば独自性が薄い、ということになりますが、このゲームを特徴付けているのは、AI、 そう、ディプロカウルス、出るんです！ （どんだけ好きやねん、俺） （レビューをいったん投稿した後、改めて公式DiscordのFAQを見ると、現状はPvPよりPvEにフォーカスしているとのこと。なのでやはりAIの存在が重要と言えます） 美しく荘厳なビジュアルの古代の島でプレイヤーとして誕生するのは、小型恐竜の「[b]コエロフィシス[/b]」と、実験的実装のため最初に選ばないでね、と注意書きのある「[b]デイノニクス[/b]」の二種類……。 そう、リリース時点では二種類だけなんです。少し寂しいスタートですが、今後、中型恐竜などから順にプレイアブル古生物（恐竜だけとは限らない！）は増えていく予定だそうです。 対して、多種のAI生物が既に実装されています（十数種類は稼働している模様）。 大型の恐竜は[strike]（まだ？）歩いているだけだったり[/strike]（肉食恐竜は空腹になると襲ってくるそうです！ マジか！）、ディプロカウルスなどの水棲生物は遭遇するのも困難だったりします。現状はほとんどがプレースホルダー（仮置き）だそうで、今後オリジナルのモデルが実装され、AIとしての生命が吹き込まれていくことでしょう。 リリース時点でも、プレイヤーの獲物あるいは脅威となる小型のAI生物が数種類、能動的に行動していますので、早期アクセスとはいえ、一応ゲームとして楽しめる仕上がりになっています。 The Isleに代表されるこの手の生物サバイバルゲーム共通の課題は、PvPに偏重するあまり「ゲーム性がそのときサーバーに居る他のプレイヤーに委ねられてしまう」点です。 ・人の居ないサーバーでは何もすることが無くなってしまう ・人の多いサーバーに入ると古参のチームプレイでボコられる（コミュニティハブ見ていると、定期的にこの話題が出ますね） ・コミュニティサーバーを盛り上げるために運営の努力が必要 ゆえに、過疎ってしまうとゲーム自体の寿命が尽きてしまいます。 このゲームは、AIを盛り盛りにすることでゲーム性を創出、ソロにも優しい設計になっているように思います。 それが特徴であり、そういうゲームを待っていた！ という人もいるのではないでしょうか。 PvEを成り立たせるためにはAIの作り込みという困難な作業が待っています。今後のアップデート次第ですが、このゲーム、私はかなり期待しています。 Pingの軽い国内回線サーバー [JPN] Fluffy Dinos IoY-1 を立ててますので、活用してください。 簡単な日本語ガイドを書いてますので、ご覧になってください。 https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2753505596