Craft In Abyss のレビュー

歩行要塞をカスタマイズ→ステージ攻略→クリアで得られる資源や装備を利用して歩行要塞をカスタマイズ・・・ を繰り返して、どんどん先へと進んでいくゲーム。 セーブはオートセーブでバックアップできず、死んだら消滅のローグライク形式。 他ゲーで例えるなら、攻略はFaster Than Light、戦闘や要塞のカスタマイズはSpace Run Galaxy。 今の時点では日本語非対応なので、英語でプレイすることになる。 ストーリーをスキップするにしても、各アイテムの能力の説明や 偶発的に発生するイベントの選択肢等を読む必要があるので、英語が苦手な人は注意。 特に目立ったバグは無い。 ゲーム内容については、前述のとおりFaster Than Light　＋　Space Run Galaxyといえば もうほとんど説明不要なレベルだが、それらのゲームが未プレイの方のために、以下でゲームシステムを説明。 ・マップ攻略 Faster Than Light（以下FTL）式に、ルートが枝分かれしたマップを、ルート選択しながら進んでいく。後戻りはできず、一方通行。 高難易度だが報酬が高いステージを選んだり、 資材を買うためにショップに向かったりできる。 ・戦闘 戦闘ステージに入ると、戦闘開始。 戦闘フィールドに移行し、プレイヤーの拠点である歩行要塞に対して、 Space Run Galaxy（以下SRG）のように四方八方から敵が押し寄せて来るので、その敵を迎撃する。 なお、ＳRＧとは違い、要塞はフィールド内を自由に移動可能。 敵から距離を取ったり、攻撃を避けたりすることができる。 ただし動きはスローなので、過信は禁物。 多脚式の要塞がガチョンガチョン足音を鳴らしながら重そうに動く様子は、ＳＦ好きにはたまらない（はず）。 また要塞は回転することができるので、押し寄せて来る敵に合わせて、好きな兵装を向けることが可能。 例えば、要塞の前方には多勢の敵の殲滅用に連射式タレットを、後方には対ボス用の単発火力式のミサイルを置いておき、 大量の敵が来たら前方を向けてタレットで一掃し、ボスが来たら要塞を回転させてミサイルを向ける、というようなプレイもできる。 ステージをクリアすると、要塞カスタマイズ用のアイテムや研究用の資材などがもらえる。 ちなみに、クリアすれば受けたダメージが回復するというわけではないので、 戦闘ではなるべくダメージは受けないようにしなければならない。 ・歩行要塞 プレイヤーの拠点。 SRGのように、足場となるBasementを建設してから、その上に各設備を置いていき、拠点をどんどん拡張していく。 Basementの上には、攻撃用の兵器（レーザーやミサイル）の他にも、確保できる資材が増える倉庫やバッテリー、 H.O.P.E.という隣接のタレットを強化したり要塞を強化したりできるデバイスなども置ける。 ランダムで手に入るこれらの設備を、いかに効率よく配置していくかが重要。 無論、Basementを追加してタレットやらを置いて行けば要塞自体は強くなるが、 要塞が大きくなると、敵の攻撃を食らいやすくなる。 また要塞には電力の概念が存在し（FTLでいうところの燃料のようなもの）、 タレットが増えると戦闘時の消費電力も増え、最悪電力切れになるので、 むやみに拡張すればいいというものでもない。 また、基本的にタレットは要塞を中心にして放射状にしか攻撃できないので、 そういう意味でもタレットの配置には気をつける必要がある。 全方向まんべんなくタレットを置くこともできれば、 それともタレットは前方に集中させ、倉庫やバッテリーなどは後方に配し、戦闘では要塞を回転させて敵に対応することもできる。 以上。 他にも、戦闘で手に入れた資材を使って研究をして兵装を作ることができたりとか、細かなシステムはいろいろあるが、 そこまで説明すると長くなってしまうので割愛。 ＦＴＬを参考にしているだけあって難易度は高く、トライ＆エラーを繰り返しながら 何度も挑戦してクリアを目指すタイプのゲーム。 死んだら最初から系なので好き嫌いは分かれそうだが、個人的にはおもしろいと思う。 強いて難点をあげれば、 ・マップ生成のランダム性が小さいので、リプレイ時にあまり変わり映えがしない ・H.O.P.E.の種類は豊富だが、一方タレットの種類は少ない ・戦闘時のエフェクトが派手で、時折見辛く感じるときがある。また戦闘フィールドが狭い。 という点だと思う。 １０００円ですし、おすすめ。