Rolling Hills: Make Sushi, Make Friends のレビュー

寿司ロボットになって田舎で寿司屋を営むゲーム。グラフィックが良く、キャラクタの性格もそれぞれが際立っており、ストーリーも面白い。稲荷寿司がデザートの欄に入っていたりするが、ゆきだるまの寿司など奇想天外なものが出てくるので気にならない。 ボタンを押すとコンベアから自動で寿司が作成され５つ並び、客の要望にあった寿司を配膳するというゲーム性であるため、自分で料理を作りたいと思っているプレイヤーに向けたゲームではない。 自分でも予想外だったのだが、要望にあった寿司が出てくるまでボタンを押して寿司をリセマラしなければならないのが、必要のない寿司を廃棄し続けているような感覚に陥って少ししんどかった。作中においてどうやって寿司を作っているかの説明はないため、きっとこの寿司たちもリサイクルしてまた食べられてるんだよな……と勝手に納得することで事なきを得た。 ストーリー後半になってくると、ストーリーを進めるために必要な店舗レベルを稼ぐのに時間がかかりすぎる印象。住民の好感度を全部上げて、店舗におけるだけの家具をすべて買ってしまっても尚ストーリーを先に進めるだけのレベルに達しておらず、開店するためのモチベーションに欠けるタイミングがある。 また、Overcookedやプレートアップ！でバイト根性が鍛えられてしまったため、もっと客にいっぱい来てほしい……もっと高速で寿司を配膳したい……という欲望に駆られてしまう。日付が進んでも、困るほど客が増えない。せわしないゲームが苦手な人にはこのゲームをお勧めできる。 毎日村の中で変身したカニを見つけるミニゲームは難易度が高すぎて20日やって1回しか見つけられていない。村の中が広く、毎日行きたい場所に行くまでにちょっと時間がかかるのが少し大変だが、カニを捜したり空き缶を拾い集めたりと焦らずのんびりやる分にはこの広さでも良いのかもしれない。 ストーリーを最後まではまだ見られていないが、海外での日本っぽい雰囲気を味わうには良いゲームだと思う。