Megacopter: Blades of the Goddess のレビュー

日本語無し、難易度は高め。 ストーリーは 「古の悪魔憑きヘリコプターに搭乗し、レプタリアン軍団を撃退する」 まっすぐなオカルト。 ピクセルアートアニメーションのカットシーンでは、敵をミニガンでひき肉にしたり、祭壇に縛りつけられた人間から心臓をUFOキャッチャーしたりと、やりたい放題のゴア描写。 肝心のゲームシステムは割と普通のステージクリア型ツインスティックシューターで、通貨を稼いで自機を強化するもの。 慣性の強いヘリをキー操作しつつマウスで地上をエイムする操作感は新鮮ではないけどあまりなくて良い。 そして、やけに自機操作が気持ち良いと思ったら、自機ヘリだけ超細かく動く。 ヘリコプター移動時にちょっと前傾したりと操作のレスポンスが良くできているので、飛び回っているだけでちょっと楽しい。 かなーーり荒いが、開発者の熱を感じるので嫌いになれない。

スーパーファミコンやメガドライブ等に出ていた「デザートストライク」のシリーズにインスパイアされたであろうクォータービューのヘリSTG。 各面それぞれに殲滅や拠点防衛等の決められたミッションがあり、それらをクリアしつつ道中で拾ったお金や心臓で自機をアップグレードして次の面に進むゲームとなっている。 昨今のコントローラーのボタン数の増加やUIの進化のお陰でとても遊びやすいゲームとなっていて、特にアイテム等を拾う動作や小さい敵歩兵をチマチマとやっつける事に関してはプチプチを1つずつ潰すような得も知れぬ爽快感を感じてとても素晴らしい。 ここまでならデザートストライクのシリーズが好きだった人にはマストになり得るポテンシャルのゲーム…と思えるが、オカルトな世界感から来る過剰なグロ要素がこのゲームの良さを尽く潰しているのも確かだ。（グロ要素の最たる「心臓抉り出しデモ」はオプションでオフにできるのでゲームのテンポを損なわずに遊べるとはいえ…） このゲームは世界設定をゲーム開発時の現実のミリタリーの雰囲気で統一しても良かったのでは？オカルト・グロ要素のせいだけで素直にオススメしづらくなっているのが非常に気になった。 全4ステージ全14ミッションというボリュームの少なさは感じるが、歯応えを感じる良いゲームなだけに世界設定だけは本当に勿体ないと感じた。