The Warmth Between Us のレビュー

[h1]メリークリスマス、Tina[/h1] "目の隅の...それは涙ですか、それともただ雪が目に落ちて溶けただけでしょうか、私は泣いていません." 出会いは短かったけど、あなたは私の心を満たしてくれました. 私はあなたを永遠に心に刻むでしょう、私もあなたの前にずっといるつもりです. これからの道はずっと一緒に歩んでいきましょう、私はあなたを愛しています. 『ありがとう、Tina』

「幸せのダブルルーム」というアダルトゲームを遊んでみて、「エロが無い方が感動できた気がする」と感じつつ同開発の他の作品を探してこの作品に出会いました。 やっぱりというか、一般向けのこちらの作品の方が素直に感動できて良かったです！ 基本的に健全な内容ですが、クールな外見とは裏腹に悪戯っぽい小悪魔的なヒロインの振る舞いや言動にはドキドキさせられましたし、単純に振り回されるだけではなく、放ってはおけないと思わせるだけの強い魅力を感じました。 チャプター1はボーイミーツガール的な主人公視点のちょっと切ないラブストーリー チャプター2はヒロインの過去に迫るしんどくて泣ける物語 チャプター3はエピローグ といった構成で、主人公の設定がゲーム開発者でノベルゲームを作ろうとしている人で、このゲームのシナリオライターと主人公の名前が同じという、なんとも青臭さ滲み出る話になっているんですが、その青臭さが本当に良かったです！ 全てを見終わったあとはゲーム起動時に表示される注意書きすらも愛おしく感じられるかと思います。 チャプター2終了時に流れるエンディング曲はなぜか日本語ボーカルなのですが、残念ながら本編のテキストは日本語非対応。 しかし、最近はPCOTなどの便利なフリーの翻訳ツールもあるので言語が分からないからという理由でプレイしないのは勿体ないです。多少の手間をかけても読む価値のある物語だと思います！

人生において「ああすればよかった」「こうすればよかった」と思うことは誰しもあることで、もしそれらが取り返しのつかないものだった場合、より深く後悔してしまうかもしれない。 このゲームは、そんな後悔と向き合うためのヒントをくれるでしょう――。 年の瀬が迫る頃、ふとした縁で出会ったミステリアスな女性。彼女と送った数日間を描いたお話。 人の温かみをテーマにした短編のヴィジュアルノベル。万人にオススメできるヒューマンドラマです！ 物語はゲーム会社で働く主人公が、ファストフード店で目が合ったミステリアスな女性に話しかけられるところから始まります。一期一会になるかと思いきや、どういう訳か連絡先も交換しないままに明日も会う約束を取り付けられる主人公――。知り合いとも、友達とも、恋人とも、どの言葉にも当てはまらないような不思議な関係が続く2人が見ていてとても面白いです。そんな名前のない関係を続けていく内に、彼女が抱えている影、秘密が少しずつ明かされる展開となっています。 このゲームは"人の温かみ"がメインテーマですが、"後悔"が裏のテーマとしてあります。主人公が出会った謎の女性はある後悔を抱えており、何故主人公と次の日も約束を取り付けたのかもそれに関係しています。彼女の謎はチャプター2で明かされるので是非そこまで読んでみてください！ [b] その他 [/b] ・プレイ時間は実績コンプまで15時間ほど。 ・選択肢はなしの一本道シナリオ。3つのチャプター形式。 ・実績あり(4つ)。全チャプター読破で全解除可能。 ・対応言語は英語・簡体字・繁体字。 [b] 総評 [/b] 人生には後悔が必ず付きまとうと思いますが、このゲームは、お話を通じてそれらの後悔を乗り越えるための背中を推してくれると思います。読んでよかったな...としみじみと思える良いゲームでした。