Soldiers: Heroes of World War II のレビュー

2004年に発売された第二次世界大戦RTSの古典にして名作です。 後継として『Men of War』シリーズがあります。 最近、今更になってアップデートが再開され、新しいOSでもちゃんと起動・動作するようになりました。 残念ながら日本語には対応していません。 発売当時はパッケージ版のみ日本語版がありましたが、販売会社はすでになくなっており、今後の日本語対応は難しそうです。 さすがに20年以上前の作品のため、グラフィックはだいぶ見劣りしますしUIも不親切に感じられます。 ですが当時の最高クラスの物理エンジンが使われているため、建物など多くのオブジェクトが破壊可能であり、車両への攻撃の当たりどころ等も厳密に判定されるため、かなりリアルな戦闘が楽しめます。 Soldiersの最大のウリとして『ダイレクト・コントロール』というものがあります。 ユニットを選択中にCtrlボタンを押しながら操作することで、一般的なRTSでは味わえない精密な操作が可能になります。 これにより、自軍の主力戦車を直接操作するなどして狙いたい場所をピンポイントで攻撃することができます。 歩兵を使って隠れながら敵陣に浸透し、大物の懐に入り込んで撃破するような戦闘もできます。 こういうゲームは大型の戦車がでてくるとほぼ無双状態になりがちですが、対戦車用の地雷やライフル、手投げ爆弾等、歩兵の攻撃手段が豊富にあり（入手できるかはステージによりますが…）、工夫して強敵を倒せたときの感慨はひとしおです。 車種によって効く効かないがあるので、そのあたりは試して覚えていく感じです（対戦車ライフルが効かなくても、隙間がある車両には火炎瓶が効果的等）。 各ユニット（死亡・撃破状態の敵、止まっている味方）のインベントリや、MAP上にある固定兵器、物資集積所等にアイテムが入っていれば、自由に拾って携帯することが可能です。 たとえば装甲車や戦闘バイク等から機銃を外して歩兵に持たせればかなりの戦力になります。 また、戦車の収納等にたまに入っている修理道具があれば原型を留めている壊れた車両の修理が可能なので、初期状態の戦力が少ないステージで敵車両を鹵獲しながらどんどん強くなっていくのも面白いです。 戦車のキャタピラはよく破損するので、修理が必要な場面は結構多いかと思います。 ゲームの進め方によっては、手持ちの戦車が1台しかなく、燃料や砲弾を補充しながら進むこともあるでしょう。 古いゲームであることを理解した上で遊ぶのであれば、RTS好きなら十分楽しめると思います。