Pushy and Pully in Blockland のレビュー

実績フルコンプまではやり込んでませんがソロプレイでEDまでクリアしてのレビューです。というか一部ステージとラスボスに腹が立って仕方なかったので購入検討中の方に情報共有を兼ねて感想を書いてます。 〈優れた素材と最悪に近い調理が起こす食あたり料理〉 このゲームの一言で表すならそんな感じ。レトロなデザイン、丁寧なドットアート、世界観にあったサウンドと素材は非常に優れているんですが、逆に言うとそこ以外褒める所がほとんどありません。むしろゲームとしての調理法がどう考えても素人のテストプレイ以下のレベルなので素材の味を楽しむことすら支障があったりします。 〈とにかく悪いレベルデザインと各種設定〉 このゲーム、シンプルゆえバグというバグは無いのだが「本当にテストプレイした？これで面白いと本当に思ってる？」と首を傾げたくなるようなステージに1/3か1/2ぐらいの確率で遭遇する。とにかくレベルデザインが壊滅的なのだ。特筆すべき点を羅列すると下記のようになる。 ・制限時間が極端に短くほとんどのステージが最大で99（※パズル重視の時間無制限のステージもあるが、1レベルに1つあるか無いかで全50ステージの内で5ステージ以下）タイマーが0になると無敵のUFO敵が現れ、レーザーを撃ちながら追尾してくるようになる。移動はプレイヤーと同速か少し早いぐらいで相当運が良くないと10秒以上も逃げられない。 ・敵のアルゴリズムは単純なものの、運要素があまりに強い敵＆ブロック配置。安定した攻略パターンを組めない上、上記のパズルステージ以外は基本的に物量攻めで頭を使う系の難易度上昇ではない。 ・ボンバーマンライクな見た目をしているが、能力強化要素は無い。無い事自体は問題ではないが、上記の制限時間の短さも敵の量も2Pプレイ基準に設定していると思われる内容かつ1Pプレイでも変化無いため、ソロプレイだと過剰な敵に囲まれる死に運ゲー＆セルフ制限時間ギリギリ縛りの状況が頻発する。おまけに速めの敵やボスの移動よりプレイヤーの移動のが遅いためルートの乱数が悪いと回避不可。 …といった感じ。デモステージが終わってからのレベル1の時点で直ぐに「これ大丈夫か…？」というステージに遭遇するが、以降もずっとそんな感じである。安定した攻略パターンが組めない移動の運要素が多すぎる敵、1Pには多すぎる敵の量、短すぎる時間とそんなのがずっとラストまで続く。ボンバーマンのような能力強化要素は無く、変化あるステージのギミックといったら最終のレベル5にある即死の定期開閉トラップ床ぐらいだ。他に各レベルで見た目変化以外の特徴的なギミックは無い。 デモステージでチュートリアル的な説明は無いが、本作には破壊・移動禁止ブロックの他に3種類のブロックがあり、縦か横に3つ以上連結すると、得点＆集めると1UPのダイヤ、周囲の敵・ブロックを破壊する爆弾、担いで自由に投げられるブロック、にそれぞれ変化する。ただし、クリアに必須なのはパズルステージで破壊禁止ブロックに囲まれた敵に爆風を当てて倒すパターンぐらいで、ほとんど場合は連結する必要性も配置を考えている時間も無い。むしろ不意にブロックが連鎖で消えたり爆弾が爆発することによって敵が開放され事故要因になる場面のが圧倒的に多いだろう。爆弾や担ぎブロックもボスに対して特にダメージ効率が良いわけではない（※効かない時のが多い）し、せっかくの1UPもコンテニューの仕様上ほぼ価値が無い。 〈死にまくる割に達成感があまり無い奇妙なプレイ感覚〉 上記のような要素が重なるとどうなるかというと、題のように奇妙なプレイ感覚になる。賢くないが移動予測不可な敵、ゆっくり楽しむ暇はもちろん冷静に戦略を考える時間もない制限時間、かといって強化手段の無い自機、敵や時間の関係上ほぼ事故要素ぐらいにしかならないブロック連結、けれどレベルごとにステージギミックが増えるわけでもなくブロック移動もボンバーマンのキックやパンチ・貫通すり抜けなどの要素も無く単体移動で重複や壁際は消すのみ…とプレイヤーが取れる行動は少なく無心でせっせとブロックを押すぐらいしかない。 敵の運ゲーランダム移動で即死するのが基本パターンで、後半もAIが賢くなるわけではなく物量と耐久力によるゴリ押しで「難しい」というより「嫌がらせ」という感想のが勝るだろう。1つのステージで100回以上死ぬこともザラになるが、バグラーステージのような強化リセットやステージ1からのやり直しもなくラスボス戦だろうとすぐに無限コンテニューできるのが唯一の救いだ。ちゃんとした戦略性の無いステージ・敵にこちらも行き当たりばったりでやっていたらいつの間にかクリアしている。ストレスと疲労感が溜まる割には運ゲー過ぎて達成感はそれほど感じない妙味である。せめて難易度設定で制限時間周りが変えられたら、常に神経をすり減らすようなプレイではなく自分のペースで考えられる楽しみもあったと思うのだが…… ＜本作最大のクソ要素＞ このレビューを書かずにいられなかった本作最大のクソ要素がラスボスである。なんとこのゲーム、5レベル全てのボスが 「移動・破壊不可ブロックを含めた各ブロックを攻撃行動後にランダム落下させる」という遅延行動を基本としているくせにラスボス含め制限時間が99なのだ。しかも全てのボスより時間切れUFOのが殺意が高いので事実上の死刑宣告である。UFOがラスボス戦で出てきた時には思わず初見で呆れてしまった。ラスボスは他のボスの倍以上の耐久力があり、3体に分裂するフェイズがあるが当たり前のようにタイマーのリセットは無しである。99＋悪あがきの10カウントぐらいで全てを終わらせねばならない。 一番の強敵は遅延行動＆UFOであるが、他にもランダム発生＆影の出現とほぼ同時に即死で回避運ゲーの炎や、レベル5ステージ共通の即死開閉トラップ床＆三体分裂の逃げ場が少なすぎるコンボなどもなかなかの殺意だ。移動で逃げ切れない高速スピン回転アタックはブロックで迎撃できる事を覚えておけば少しは生存率が上がるだろう。あまりにも楽しくなく腹立たしいラスボス戦だったが、コントローラーをそのまま投げるか悩んだ末、売られた喧嘩を買って意地になってクリアまでやってしまった。ゲームクリアの感動というより、ようやく製作者の鼻っ柱に一発お見舞いできた気持ちである。 そんなわけでびっくりするぐらいレベルデザインが壊滅的な運ゲーなのでカジュアルな購入はおすすめしない。だが、少しマゾなくらいな理不尽ゲーが好きだとか、最近フロムゲーをクリアしてやたらマウント取ってきてうざい友達がいるからギフト爆弾したいとかなら十分おすすめできるだろう。私がこれだけ長く愚痴を語ったように、ラスボスを倒すまでプレイを進めたのなら同じ戦友としてきっと美味い酒が飲めるはずである。1Pでクリアが無理なら2Pプレイで協力するのも一つの手だろう。 ちなみにED後に特に追加ステージ等は無いので、やるとしたら各ステージの星3クリアぐらいになるが、スタートからステージセレクトで始めてもクリアしたら以降のステージに通常進行になるうえに各ステージの星3条件も不明、やり直しは毎回タイトル画面に戻ってステージセレクトし直しである。全ステージをコンプしようと思ったらラスボス以上の苦行は必至なのでトロコン勢は覚悟されたし……

昔、子供の頃にゲームセンターでプレイしたような、懐かしのゲーム。 ブロックを蹴って敵にぶつけて倒します。 制限時間内に、全ての敵キャラを倒すとステージクリア。 ブロックには、三種類の絵柄があって。同じのを３つ揃えると消えて、アイテムが出現。 10面に一度、巨大なボスキャラが登場。 たまに、制限時間無限のパズルメインのステージが登場しますが、一手ミスすると詰み状態になる事が多く、クリアになかなか頭を使います。 パズルステージの最重要アイテムは、爆弾ブロック３つが揃うと出現する、爆弾。 これを、ステージのどの場所で出現させるかが攻略のポイント。 とりあえず、スクリーンショットのドット絵を見てグッと来るならば、買って損が無いと思います。

①ブロックに隣接して決定キーを押す ②押されたブロックは真っ直ぐに飛ぶ（途中で別のブロックがあれば止まる） このとき進路上に敵がいると撃破となる。これをステージ内の敵がいなくなるまで繰り返すシンプルなアクション。 カジュアルな遊び心地でRemort play togetherにも対応しているので誰かと一緒に遊ぶために買ってみた。多分、アクションゲームが苦手な人でも楽しめるんじゃないかと思って。 実態としては…微妙！ 見た目はカジュアルだが、難易度はカジュアルではない。別に難しいのはいいんだが、やり直しがだるいのである。 このゲーム、初期残機は3機となっているのだがこの残機にそもそも意味がない。なぜかいうとミスするとステージの最初からになるからだ。残機が尽きてコンティニューするのとまっっっっったく変わらない驚異の仕様。 最初のほうはいいのだが、ある程度進むと割と敵の殺意が高いこともあってとにかく死にやすい。プレイヤーキャラクタの当たり判定も大きく、避けたと思ったら当たっていたことも多い。で、上で書いた通り死ぬ度に最初からやり直しなのでとにかく面倒くさい。 「あのブロックを動かして、このブロックを敵に当てて…」と色々試行錯誤する要素はあるのだがミスする度に同じことをやり直すのははっきり言って苦行だ。 ならばミスしないよう慎重に立ち回ろうとすると今度は制限時間の問題が立ちはだかる。ステージごとに制限時間が設けられているのだが体感的に短いため、じっくり考えようとするととにかく制限時間がオーバーしやすい。ある程度進むと常に考えながら行動するぐらいじゃないと間に合わないほどに。なお本作で制限時間がオーバーするとどうなるかというと撃破不可能のUFOが登場してプレイヤーを追尾しながら真下にレーザーを撃ち続けるという追尾系お邪魔ユニットの登場となり、これもまた殺意が高い。 あと個人的に気になったのは大部分が「アクション」のステージで占められており、適当にブロックを動かしてもクリアできる一方でガチガチの「パズル」ステージも所々にあることだ。こちらは制限時間がない代わりに詰将棋のようなロジカルに詰めていくステージとなっており、ちゃんと考えないとクリアできないのが微妙。 これも存在自体は別にいいんだが、「ガチガチのパズルステージが存在する」という情報がどこにも書いていないのでアクションを求めて買っただけに騙し討ちを食らった気分だ。現にストアページにはどこにもその旨が記載されていない。サムネイルの画像もすべて普通の制限時間ありのステージである。せめて「パズルモード」として独立させておいてほしかった。 「アクションも楽しみたい！パズルも楽しみたい！」という人なら楽しめるかもしれないが、個人的には合わなかった。もっというとゲームとしても根本的に面白いかというと「いや、別に…」と人に勧めたくならない出来だった。