Corpse Killer - 25th Anniversary Edition のレビュー

攻略ガイドを作りました。 https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=1820681151 [h1][b]「あの声を聞くんだ、エンジン音もかき消す連中の咆哮を…」 ー映画『死霊のえじき』[/b][/h1] [h1]ストーリー[/h1] 南国の楽園ケイ・ノワール島にようこそ！ かつては美しかったこの島も今では生ける屍＝ゾンビがうろつく地獄と化してしまった。 マリーン（アメリカ海兵隊）特殊部隊の中尉であるあなたの役目、それはこのゾンビ騒動を引き起こしているマッドサイエンティスト、ドクター・ヘルマンを暗殺することだ。 [h1]概要[/h1] 1994年にアメリカのDigital Pictures社より発売された実写映像を多用したシューティングゲーム。 内容は死者が蠢く島にて襲い来るゾンビたちと戦いながらミッションを遂行していくというもので、メインストーリーを中心に様々なクエストをこなしていくというRPG的な要素も含まれていた。 発表から25年を経た2019年にDigital Pictures社から版権を譲り受けた制作会社が、リマスタリングとゲーム内容に修正を加えたものが本作である。ムービーシーンは旧版より非常にクリアになり、当時はハードの限界で低い解像度でしか再現できなかったゾンビたちもクッキリとその不気味さを表現できるようになった。さらに諸般の事情でカットされてしまったゾンビたちも本作にて収録されている。 また、制作時のメイキング映像や撮影風景、使用音源や設定資料も収録されており、ゲーム中に獲得したポイントを用いてアンロックすることができる。 [h1]感想[/h1] まず初めに、よくぞ本作のようなマニアックなゲームを再現してくれましたと賛辞を送りたい。 海外では一部コアなファンが存在する本作も、我が国では３DOというマイナーなコンシューマ機でしか発売されず、知る人ぞ知るゲームとなってしまっている（出荷本数が希少だったため現在はプレミア化している）。 そんな本作を再版してくれた制作会社の度量の深さには感心するし、デジタルリマスター版の鮮明な画像や再構成された内容は非常に納得のいくものであり、久方ぶりの再会にノスタルジーに浸らせてもらった。 とはいえ、一部海外ユーザーが苦言を呈しているように、本作にて施された改変（RPG要素の排除、無限コンティニューなど）がコアなファンに受けていたゲーム性を殺してしまっているのが非常に残念だった。 もちろん、上記の弱点は私のような熱烈な旧作ファンの戯れ言なので本作が初めての方には、さしたる影響はないだろう。 今ではすっかり当たり前になった有名俳優を起用したムービーシーンを多用したゲームは1990年代は非常にレアだった。そうしたゲームのパイオニア的作品をこうしてまたプレイできるのは、非常に嬉しい体験だった。おススメである。 [h1]評価[/h1] 【GOOD】 ・実写映像をふんだんに用いたムービーシーン。 ・リマスタリングされたことで向上した画質。 ・新旧プレイヤーのため変更されたゲーム内容。 【BAD】 ・旧版からの変更に一部改悪と取れる箇所がある。 ・ゲームバランスに要調整の箇所が散見できる。