WARBORN
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ゲーム内

2 😀     1 😒
55,69%

評価

WARBORNを他のゲームと比較する
$24.99

WARBORN のレビュー

アプリID918950
アプリの種類GAME
開発者
出版社 PQube
カテゴリー シングルプレイヤー, Steamの実績, スチームクラウド, マルチプレイヤー, PvP, オンラインPvP, フルコントローラーサポート, レベルエディターを含む
ジャンル インディー, ストラテジー
発売日12 6月, 2020
プラットフォーム Windows, Mac
対応言語 French, German, Spanish - Spain, Japanese, Russian, English

WARBORN
3 総評
2 ポジティブなレビュー
1 否定的レビュー
賛否両論 スコア

WARBORN は合計 3 件のレビューを獲得しており、そのうち 2 件が好評、1 件が不評です。総合スコアは「賛否両論」です。

レビューのグラフ


上記のグラフは、WARBORN のフィードバックの傾向を示しており、新しいアップデートや機能が導入された際のプレイヤーの意見の変化を視覚的に表しています。このデータを通じて、ゲームの評価の推移を理解できます。


最新の Steam レビュー

このセクションでは、{name} の最新 10 件の Steam レビューを表示し、さまざまなプレイヤーの体験や感想を紹介します。各レビューの概要には、総プレイ時間、肯定的・否定的な反応の数が含まれており、コミュニティのフィードバックを明確に示しています。

プレイ時間: 15125 分
[h1]遊べるが、日本語ローカライズは非常に残念[/h1] [b]前置き:[/b] 本作の日本語ローカライズを改善するModを作成し、公開しました。 https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=3386684473 [h3]ゲームについて[/h3] 本作は『Advance Wars』(日本では『ファミコンウォーズ』)シリーズへのリスペクトを公言するコンバットシミュレーションゲームだ。私はファミコンウォーズシリーズは未プレイだが、ターンごとに供給されるリソースを用いたユニット生産や、必殺技に相当する "Commander Power" など、明らかなオマージュが随所に見られるようだ。 レベルアップ要素は無く、HPの削り合いと駒の交換を繰り返すストイックな戦闘が基本。そこに属性相性やバフ・デバフの要素が重なり、程よい複雑さを生んでいる。マップの広さや数値バランスも小気味よいもので、接敵までの間延びは少なく、EASYモードでも油断すれば不利な状況に追い込まれる程度に歯ごたえを感じる。 全体的には『Into the Breach』のような極限パズル的な緊張感ではなく、もう少し広いマップ上でリソースの取り合いを繰り広げるゲームといったもので、そのために必要な要素は一通り揃っている。移動や各種行動のテンポがもう少し速ければ、リプレイ性はさらに高まったかもしれない。 メインとなるキャンペーンモードは全40ステージで構成され、貴族階級による中央政府「サンクタム」が支配する惑星「セルリア」と、スペースコロニー移民者の共和国「ネサリス」との自治権戦争が物語の背景となる。この辺りはやはり開発者が主張している通りロボットアニメへのリスペクトが強く、90年代アニメ風の勇壮な主題歌も用意されている。 [h3]ローカライズの難について[/h3] 問題は、このゲームの魅力を日本語がことごとくスポイルしている点にある。結論から言えば、ローカライズの品質はゲームの価格やキャンペーンモードの規模に比して不当に低い。 一応日本語話者が翻訳を主導しており、機械翻訳ではないようだが、それは何の慰めにもなっていない。「読む気を削ぐ誤訳」「没入感を損なうトーン」「キャラクターの性格がコロコロ変わる」など、さまざまな事柄が体験を台無しにしている。 特に2024年末現在の時点では、ストーリーテキストの訳の正確性はGoogle翻訳を下回りつつあり、口調やトーンの自然さはChatGPTやClaudeといった大規模言語モデルが生成するテキストのほうが遥かに上だ。 [hr][/hr] いくつか例を挙げていこう。たとえばベテランの現場指揮官の男性の台詞だ。 [quote] [English] Fine then. I guess we'll have to use force! [日本語] 構いません。今こそフォースを使うときでは? [Mod日本語] 上等だ。実力行使しかないようだな! [/quote] キャラクターの口調は急に体言止めになったり、いきなり敬語に変わったりと不安定で、そこから生き生きとしたキャラクターというものを感じるのは難しい。 意味の反転や解釈ミスも少なくない。以下に挙げるような誤訳は物語の理解を妨げ、プレイヤーに混乱を与えるだろう。 [list] [*]「ありえない」(Not happening) → 「起こってもいない」と誤訳。 [*]「危険は冒せない」(we can't take any chances) → 「イチかバチかだ」と逆の意味に変換。 [*]「とはいえ、長くは持ちそうにない…」(Though we can only hold them at bay for so long...) → 「湾であれば、長い間保持できるが…」イディオムの解釈ミス。 [*]「聞いてくれ、そこのセルリア軍!」(Attention, Cerulian forces.) → 「警告、セルリア軍だ」敵軍に呼びかける台詞、という文脈が破壊されている。 [/list] SF・軍事ジャンルへの知識不足が明白な、不適切な訳語も多発する。 [list] [*]「スペースコロニー」 → 「宇宙植民地」 [*]「ブリーフィングルーム」 → 「記者会見室」 [*]「補給」(Refuel) → 「給油」(化石燃料が動力源ではない) [*]「リアクター」 → 「原子炉」(原子力でもない) [*]「近接信管地雷」(Proximity Mine) → 「近接鉱山」 [*]「制圧射撃」(Suppressing Fire) → 「抑制の炎」 [/list] このように直訳をただ当てはめるだけの翻訳は、そもそもジャンルへの興味が無いと判断するには充分だ。 当然ながら校正や品質管理も不十分で、誤字脱字、テキストのはみ出しは頻出する。文字化け(豆腐文字)までもが数ヶ所確認でき、最低限のLQA(言語品質保証)すら満足に行われていないことがうかがえる。 [hr][/hr] 本作のストーリーについて、英語で書かれたSteamレビューを見る限りでは、凡庸さや練り込み不足が指摘されているようだ。あるいは「又聞きした『ネクスト戦記EHRGEIZ』(※これはハイコンテクストすぎる日本語レビュー)」などの評価もあり、私自身そうした指摘にも一理あるとは思う。 が、ここで言いたいのはそのような話ではない。[b]ローカライズの出来が悪すぎて、日本語における本作への正しい評価ができない[/b]のが問題だ。 賛否のどちらを下すにせよ、ゲームを評する権利はプレイヤーにある。しかしこのレベルのローカライズでは、物語の筋やキャラクターの性格までが歪められ、評価のしようがない。これは開発者にも、プレイヤーにも不幸な状況だろう。 [h3]結論[/h3] このローカライズの責任は、パブリッシャーのPQubeと、翻訳を担当したShinyudenにあると考えている。素朴に考えれば、開発者が何年もかけて作り上げたインディーゲームが、ローカライズの委託によって不利益を押しつけられているという構図も浮かぶ。 このパブリッシャーとローカライザーの組み合わせは他にも『Inertial Drift』を手掛けており、私はそこでもそっくり同じ問題を指摘した(改訳Modも出した)。これが偶発的なミスではなく、両者いずれかの品質管理の欠陥ならば、他にも同様の状況に陥ったタイトルがあるかもしれない。 本作『WARBORN』や類例の『Inertial Drift』はどちらも4年も前のタイトルだが、PQubeとShinyudenが関与する他のローカライズタイトルにも警戒が必要だと、この出来では言わざるを得ない。開発者による日本のコンテンツへの熱意とリスペクトの込められた作品を、当の日本市場に届けるにあたって、このような結果を二度も出してしまうならば。 [hr][/hr] [b]最後に:[/b] 冒頭の繰り返しになるが、このレビューくらいの熱量をもって日本語ローカライズの改善Modを公開した。 https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=3386684473 現行の製品版よりも確実に意味が通り、かつロボットアニメのトーンに近付いているはずだ。もしこのタイトルを遊ぼうと思っているなら是非試してほしい。
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肯定的
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