JudgeSim のレビュー

嫌いじゃないが、オススメできない。 ■GOOD：根幹である裁判官シミュレーションは非常に評価できる 腐敗している国家の裁判官となって、裁判用の資料に目を通し、有罪無罪・量刑までもを決定することができる。 裁判内容も様々で、チュートリアル的なものから、懲悪、なんじゃこりゃという民事裁判、汚職……色んなものが用意されている。 裁判官自身も汚職に手を染めたり、警察に賄賂を渡してゲームオーバー確率を下げたりできる。 セール中ならワンコインレベルの価値は全然あり、楽しめると思う。 ありそうでなかった、面白いゲームシステムと文章量だ。 ■OK：日本語翻訳は微妙だが、読めなくはない ところどころ怪しかったり、英字の人物名とカタカナ訳の人物名が混同していたり（ex: Michaelとマイケル）する。 ただ読めなくはない。日本語翻訳Steamゲーに慣れた人ならさほど気にならないだろう。 ■BAD：枝葉の要素があまり面白くない Papers,Pleaseフォロワーなのか、途中からルールが追加されたり、妻や子どもが居て彼らの要望に付き合う必要がある。 追加ルールはともかく、家族要素についてはセリフやシナリオ性もなく、裁判官シミュレーションゲームとしてお邪魔存在でしかない。 またカジノやバーといった要素がある。 バーは非常に強力で、上述の要望に付き合う代わりに酒を飲んだほうが効率がいいという謎の状態になる。 カジノはやっていないが、ブラックジャックだの、さして本筋と関係のないものと感じた。 総じて、枝葉の要素はチグハグであり、良いゲーム体験と思えるものではなかった。 ■BAD：謎に必須なミニゲーム 途中から、証拠品には鍵が付けられている場合が多々あり、証拠品を閲覧するにはスライドパズルや一筆書きのミニゲームをするのが必須となる。 非現実的かつ頻度が高く、またミニゲーム自体も単調なので、何故コレを盛り込んだのかを不満に思ったりする。 ■総評 本筋は裁判官気分が味わえるゲームであり、オススメできる部分は多々存在する。 ただ「裁判官気分が味わえるゲーム」ということで買ってみると所々で「なんだこの面白くない要素…」と思ったりするゲームでも有ると感じた。