Pipe Dreams のレビュー

[h1]ゲームデザインは悪くないが操作性に難を抱えている[/h1] 本作はいわゆる「水道管パズル」にあたるパズルゲームだが、パイプ上にプレイヤーキャラクタがいてゴール地点まで移動させる、というのが既存と違うルールである。なお自分が乗っているパイプの向きは変更できないようになっている。 [h1]操作[/h1] 本作はキーボードとマウスで操作する仕様となっていて移動はキーボードでパイプの向き変更はマウスだ。 が、まず向き変更が左クリックで順方向にしか回転できず、右クリックで逆方向に回転するといったことが出来ない。 また少し進めるとステージが一画面に収まらず、画面をスクロールしなければならないのだが画面右上のCAMERAまでいちいちマウスを動かしてそこにある↑←→↓ボタンをクリックしなければならないのが煩わしい。 画面そのものをドラッグで動かすのではダメだったのだろうか。それかマウスホイールの上下。 [h1]ちぐはぐ[/h1] 時間制限はないが、時間経過の仕様はあってどれだけ早くクリアできるか楽しむことができる。 しかし上記の操作性の悪さに加えて、プレイ中の実績取得では画面最下部中央に取得した実績が表示され、普通にプレイヤーキャラクタが覆われて見えなくなってしまう困った仕様があるので早いタイムを出そうにもゲームデザインがそれを妨害してしまっている。 しかもこのゲーム、基本的に画面左上からスタートして画面右下のゴール地点を目指すためゴールが近くなるほど常に画面下のほうに移動しているようなものなのでプレイしていると自ずと覆われやすいという悲劇に見舞われる。 [h1]遊びやすさ[/h1] 微妙。 上述の件に加えて 　・一定時間で自動的に回転するパイプがただのノイズ 　・ステージ開始時のすべてのパイプが左上から右下まで並べられる演出があり、あとのステージほどパイプ数も増えるのでその演出だけでけっこうな時間がとられてテンポが悪くなる（スキップする機能はない） 　・なぜか死亡扱いになるステージギミックもあり、死亡した場合は最初からやり直しとなり、上で書いたパイプが並ぶ演出をまた最初から見なければならない苦行 という正常にプレイする上でプレイを阻害する要素が幾つもある。なぜ余計なことをしようとするのか。 [h1]まとめ[/h1] 不満は述べたが定価が安いのでぎりぎり許せるゲーム。 最後までクリアする気には到底ならない遊び心地の悪さは抱えているが20分程度の時間潰しにはなる。 「なんか最近水道管パズルやってないなー」と思ったらどうぞ。