Scrutinized のレビュー

Papers, Please + Orwell + Replicaに加えて ジャンプスケアのホラー要素がついた作品。 v1.1.0からDetective Modeがついて、ホラー要素無しに 調査に専念できるようになったので、まずこのモードで 操作と調査に慣れた方がいいかも知れない。 ■調査の大まかな流れ： 尚、リアルタイム約5秒毎にゲーム内1分が経過する。 ・REPORT DESK: まずは中央の書類をデスクトップにドロップし、 容疑者の情報を確認する。 この情報をもとに、容疑者がクロかそうでないかを 判断し、上に報告を上げるのがお仕事である。 ・D.M.V DB: 容疑者DB。身体的特徴からリストアップする。 困ったことに氏名からは引けない。 ・POLICE RECORDS: 氏名から前科などが引ける。もちろん無い場合もある。 ・SOCIAL SPY: いわゆる容疑者のSNSを調べる。氏名だけでなく ハンドル名から引くこともある。これももちろん 容疑者が必ずSNSをしている訳ではない。 ・DEBIT DB: 容疑者の買い物履歴。 ・SIM DB: 容疑者のスマホのSIM情報。氏名からIMEI(識別番号)が 引ける。 ・Rootkit: 上記のIMEIをもとに、容疑者のスマホをハックする。 プチアクション要素ありで、制限時間内に成功しないと キックされて、数分間のクールダウンが必要となる。 ハックに成功したら、検索履歴、写真、メッセージから エビデンスを探すことになる。 これらの情報を元にエビデンスを集め、対象が クロであればFAXに、シロであればシュレッダーに ドキュメントを放り込むことで報告が可能となる。 もちろん一定数誤るとゲームオーバーである。 なお報告内容が完全に正解だと、追加ボーナスがつく。 これで前述の各捜査ツールがアップグレード可能。 これだけだと、「何だ、Papers, Pleaseじゃん」と 思ってしまうが、これらはDetective Modeの話であり、 通常のモードでは以下の要素がつく。 ・停電(JumpscareオプションがONの場合のみ？) 部屋の照明やPCが落ちる。別の部屋に設置のルータも 落ちるので、再起動しに行く必要がある。 ・侵入者 襲われると即ゲームオーバーとなる。 PCのデスクトップにSecCamsアイコンがあるので、 リモートで監視カメラをまめにチェックすることで、 不審者が自宅近辺に居ないかを確認できる。 【重要】 一日の開始時に、各部屋の窓をロックする必要がある。 マニュアルにも書いてないので、開発者の罠である。 侵入者が出現するとランダム開錠されてしまう様なので、 捜査中にこまめに離席して確認して回ることになる。 カメラのチェックも並行するなど、かなり慌ただしい。 ■感想とか： ・容疑者レポートから氏名がコピペできない 必ずどこかでキーボード入力が必要。 インクリメンタルサーチなどというヌルい機能は無い。 Ctrl+C, Ctrl+Vでのコピペは可能。 ・TABキーが効かない タブオーダーがないので、キーボード入力後、確定には SEARCH等のボタンをマウスクリックする必要がある。 ・スマホ内のメッセージに長文が多い 時間制限もあるので、完全に理解するレベルで読むには 割とネイティブクラスの英語力が必要。(ものによる) 「あ、これ関係ないわ」と思ったら読み飛ばす能力が要る。 字幕設定はあるが、ドキュメントを読むのがメインの 作業なので、ヒアリング能力はあまり要らない。 ・んでこれ面白いの？ Papers, Please か Orwell か Replica が好きな人向け。 セールなら割とオススメできるかも。 ただレポート類はフォーマルな、スマホ内はカジュアルな 英語であるため、幅広い一定の英語力は必要である。