The Secret of Retropolis のレビュー

[h1]レトロフューチャーな世界観にちょぷんと浸るショートフィルム的なVR-ADVゲー。[/h1] そこら中吸い殻だらけの事務所で目覚め、寝起き2秒で酒を飲む。そんな私立探偵（ロボ）になり、美女（ロボ）の依頼を解決するストーリー主体のアドベンチャー。 音声・字幕ともに英語のみで、選択肢が出た時だけは各項目をゆっくり読む時間はあるものの、基本的にはボイスに合わせて字幕がどんどん流れていくためリスニングも英文読解もそこそこ難易度高め。でもカバンの蓋に表示されるオブジェクティブの簡潔な文章さえわかればクリアは可能。 少々距離があっても腕をビヨ～ンと伸ばして物を掴めるものぐさロボなので、座ったままで遊べるというかむしろ立って遊ぶ設定はない。ロボなので下半身がなくて宙に浮いてる設定なのもわりとVR向きで上手い処理。 手当たり次第にクリックして「今は別に眠くない」みたいな主人公の反応を楽しんで、アイテムを手に持ったまま色んなとこをクリックして使えないか試して、VRであることを除けばシステム的には総当たりでいずれクリアできる古典的なADVゲーそのもの。 誰も使わないのに建物にトイレを備えたり、なぜか人間らしい生活習慣の再現に腐心するロボ達の世界観はわりと好きなんだけど、肝心のプレイ時間がクリアまで60分かからないというボリュームの少なさなので、気に入ったとしてそれ以上どうにもならないという……。