Shark Dating Simulator XL+ のレビュー

ここに住む魚類は喋ることができる。 そんな不思議な海にやってきた雇われダイバーとして海中に潜り、出会ったサメと文字通りのデートをするゲームです。 男(女)を魅せてタマを増やし、可愛いサメをあなたの物にしましょう。

【2024年12月追記】 　以下のレビューは2018年時点のもの。去年プレイしたらまったく別のシナリオになっていた。以後プレイしていないのだが、また別のゲームになっているかもしれない。 ------ 　おまえはサメの娘と恋に落ちる。 　それは運命だ。サメはどこか古式ゆかしい日本のアニメやゲームの作法を心得た格調高い女性であり、おまえは最初BAKAよばわりされるが、安心してほしい、すぐに親愛をもってSENPAIと呼ばれるようになる。なぜSENPAIなのかは聞かないでくれ。でもそんなのは問題ではない。 　メニュー画面で主人公の性別を選べるようになっているけれども、おまえが男か女かさえもこのさい問題ではない。 　問題は人間とサメとの間で恋が、愛が、デートが、セックスが成立するかということであり、このゲームの作者はいずれの問題に対してもオノ・ヨーコのごとく「YES」をアンサーする。 　システムについて語るならば、恋愛シミュレーションにブロック崩しをかけあわせたようなゲームだ。 　恋愛シミュパートでサメやセクシー魚類学者（今の所攻略対象ではない）とのコミュニケーションを通じて、「ボール」を稼ぎ、そのボールをブロック崩しパートで惜しみなく撃ちまくる。崩れたブロックに応じてサメはセクシーな媚態を披露してくれる。言い忘れていたが、このサメは人間フォームに変身できる。なぜかは聞かないでくれ。人間フォームといっても、完全に人間になるわけではなくて、いわゆる獣人というか、アンスロというか、形は人間だけどテクスチャはサメ、みたいな感じだ。どうしてそうなるのかは聞かないでくれ。 　いちおうマルチエンディング方式らしいが、ひとつ見たらお腹いっぱいになることうけあいだ。『ジョーズ』シリーズだって２以降を観るのはよほどの趣味者だけだろう？　そういうものだ。 　最後に。本作は開発中であり、まだ攻略可能なヒロインは一人しか存在しない。しかもシナリオも十数分ですぐに終わる。どうも個人で開発しているようで、現時点で継続されているのか、完全版がきちんとでるのかどうかもわからない。そのあたりを踏まえた上で、１００円という貴重なお金を出すのなら、まあ、体験としてそれほど悪くもないのかもしれない。