ASCII Attack のレビュー

見てのとおりのナムコのシステムII性能デモンストレーションゲー「アサルト」クローン。 初音ミクのケツみたいなデザインのマップをＡＡで書かれた戦車が蹂躙していくという2000年代初頭の同人ゲームかゲームスクール卒業制作的な一作となっている。 操縦系はESDF(WASDじゃないのですごいやりにくいけどキーコンフィグはねえのだ)+IJKLのツインスティックで移動、スペースで射撃、レバー左右同方向に倒してロール（ロール表現もアサルトまんま）、レバーを左右に開いてサイトを出した状態でショットを押すことで遮蔽物飛び越し可能、広範囲攻撃可能なグレネード攻撃。アサルトを遊んだことがある人なら一瞬で理解できるだろう。 ただしあっちとちがってステージクリア時やジャンプ台等の拡大縮小系ギミックはカットされてるからな！爽快感は皆無だ！ ツインスティック戦車操作だと敵弾に対して横ロールくらいしか信頼性のある回避操作がないので「そもそも避ける必要のないプレイスタイル＝敵砲台が画面に入るか入らないかの遠距離から延々とグレネードをカス当たりさせて時々敵が処理できたか少し前進して確かめる」という死ぬほど地味なゲーム進行もアサルトを遊んだことのある人にはおなじみ。 ちなみにレバーちょん入れの最小限移動でロールして敵弾回避をしようとした場合、戦車は元の姿勢に戻ろうとする＝移動入力前の場所に戻ろうとしてしまう。この動作がかなりきびきびしているため、「単発の弾をロールで避けたつもりが自分から弾に当たりに戻ってしまう」という不快な現象が多発するのだ。あたり判定もでっかいんだぜ。 ゲームモードは不自然なほどたくさん準備されているが「難易度がちょっと違います（違いがよくわからないぜ）」「ショットが打てないモードです」「こっちはグレネードなし」「左右ロールがなしもあるよ！」「内容一緒だけど残機なし」等、一昔前の大陸で売られてた1000in1詰め合わせ海賊版ファミコンソフトみたいな事になっているのだった。全部一緒やん！ お値打ち感としては200円切ったあたりが買いだと思う。 プレイシティキャロットでアサルト見かけてとりあえず１クレジット分、そして「自分がこのゲームの遊び方をつかめてないから面白くないのか、あるいはこのゲームは単につまらないのか」を確認するための追加の１クレジット分と同額だからである。 これに加えて「アサルトプラス？こんなの出したんだ、一応遊んでおくかな…」ってもう１クレジット入れた経験のあるような人なら定価で買ってしまうのも悪くないだろう。 でもお勧めはしない。 そもそもアサルトは人にお勧めするのに向いてない。