BRAVE22 -ブレイブ22- のレビュー

[h1]君には資格がある……爽快感ゼロの超ハイスピードSTG[/h1] （追記：モニターのリフレッシュレートによりゲームスピードが変化するようです。60Hzで試したところ、ハイスピードSTGとは呼べないほどに速度が落ち、単に間延びした冗長なSTGとなってしまいました。もしかしたらこれが本来の想定されたスピードかもしれませんが、個人的にはハイスピードの方が楽しめました） 11PLANNINGさんの作品はすべて購入させてもらってるファンです。今回はSTGということでリリースを楽しみにしていました。 リリース日はなぜか購入できない状態になっており、公式からのアナウンスも何もなかったのでちょっと不安になりましたが、翌日には無事リリースされたので良かったです。 ゲームの方はと言いますと、最新鋭機「ブレイブ22」を駆って敵惑星をせん滅するのが目的ですが、前作同様ストーリーらしいストーリーはないと言っていいと思います。 ジャンルはいわゆる縦スクロールSTGで、コントローラー非対応、移動は4方向のみ、敵の攻撃パターン1種類のみ、パワーアップなし、得点フィーチャーなしといった大変硬派な作りになっております。 無駄なものを極限まで削ぎ落とした「ザ・シューティング」を体験して欲しい、最近の弾幕ジャラジャラ系STGへのアンチテーゼを感じずにはいられません。 そして、なにより驚いたのが、自機の動きの速さです。敵の動きも早く耐久力も高いため、撃墜は困難を極めます。 移動は4方向のみですが、バラマキ弾も無ければ自機狙い弾もないため、左右に動ければ十分なのでこれは大した問題ではありません。 左右にも1画面分ほどスクロールしますが、これによってゲームが面白くなっているかと言えばそんな事はなく、単にスクロールするだけに留まっています。 時折、障害物としてブロックが流れてきますが、触れてもミスにはならず、スクロールで挟まれたとしても問題ありません。ボス戦ではこのブロックにボスが引っかかり、非常にイライラさせられます。 敵や敵弾に当たるとPOWERが失われていき、ゼロになるとゲームオーバー。 ステージは全5面、ザコ6セット→中ボス→ザコ6セット→大ボス、の流れで進み、すべてのステージがこの構成になっております。 ストアページの説明文には「迫り来る敵の個性もバリエーション豊富」と書かれていますが、数種類いるザコが違うのは見た目だけで、基本的にどれも同じ移動・攻撃パターンです。 ステージごとの難易度調整は、敵と敵弾と耐久力を大きくすることで実現しています。 斬新な難易度調整システムですが、弊害として後半ステージではザコ敵を倒すことがぼぼ不可能になってしまっており、後半に進むにつれ爽快感が無くなっていきます。 ただ、このゲームはいかにPOWERを残した状態でボス戦に望むかが重要なので、下手にザコ敵を倒そうとしてPOWERを減らすよりはすべて避けてしまった方がいいでしょう。 左上が安地になっていますので、ボスが出現するまではそこで全てのザコをやりすごしましょう。 クリアまでにかかる時間は15分ほどですが、その大半はボスとの地味な戦いに使われます。 ラスボス、中ボス含めすべてのボスの攻撃パターンは1種類のみ。形は長方形。違うのは耐久値と大きさだけですが、ラスボスのみ特殊な全画面攻撃（なぜか被弾してないのにPOWERが減る）を行って来ますので、道中でPOWERの温存は特に大事です。 無事ラスボスを倒せばエンディング。エンディングは前作「キラーの謎」からの使い回しです。 正直580円という価格を考えると見合っていないような気もしますが、2時間半も遊ばせて頂いたし、11PLANNINGファンにならオススメできる作品です。 それ以外の方は自己責任でお願いします。